知らないともったいない!無料の「AOMEI Backupper」でデータをバックアップしてみたレビュー

HDDではPCの動作が重くなったりブルースクリーンになったりして「PCが最近不調かな?」って思ってるうちに壊れることがありましたが、今のラップトップなんかはSSDを積んでることが多くて、そのSSDの最大の弱点が「いきなり壊れる」ということなんですよね。
SSDはさっきまで起動してたのに1分後には起動しない…なんてこともあります。
で、ぼくはSSDを積んだラップトップしか使ってなくてバックアップ環境をどうにかしないといけないなーって思いながら月日が経ってたんですけど、今回、偶然にもAOMEIから「AOMEI Backupper」を提供してもらうことができたのでPCのバックアップをやってみました。
ちなみにAOMEIは<アオメイ>と読むみたい。
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まずはバックアップの基本「321ルール」を知っておこう
まずはバックアップの基本理念として言われているのが「321ルール」というものです。データとコストを天秤にかけて、データが重要だと判断できれば全力でデータ保全に努めましょう。
321ルールとは下記のようなものです。
- 3つ以上で同じデータを持つこと。
- 2種類以上のストレージを使うこと。
- 1つは違う場所で保存すること。
物理的なNASなどはセキュリティを自分好みに高くできるメリットがありますが、物理的なダメージに弱いです。地震の多い日本ではそれなりに心配ですね。
逆に定番となっているGoogleドライブなどのオンラインストレージは自分でセキュリティをどうにかできませんが、物理的なダメージを心配することがありません。
ストレージによって一長一短があるので「どちらか」にするのではなく「どちらも」にするのが理想ということですね。
AOMEI Backupperってなあに…?
AOMEI Backupperは自動でバックアップができるWindows用のアプリです。ファイルやフォルダ単位だけでなく、パーティションごとのバックアップやシステムのバックアップもできますし、クローンも作れます。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、バックアップ専用のアプリになっているのでできることがかなり多いです。
それぞれのプラン
AOMEI Backupperは無料から使えるStandardから、99,800円もするTechnician Plusまでプランがありますが、個人で使うならProfessional、会社で使うならライセンス台数が無制限のTechnicianがおすすめかなーって思います。
Technician Plusを使うのは100人以上いるような工場だったり、大企業となると思います。
早速バックアップを取ってみる!
ではバックアップを取ってみます。
インターフェイスはこんな感じですね。シンプルでわかりやすいです。
バックアップを取るには、左のメニューにある「バックアップ」を選択して、次に「ファイルバックアップ」を選択します。
「フォルダを追加」でフォルダごとバックアップ、「ファイルを追加」でファイル単位でもバックアップできます。
次にファイル/フォルダをどこにバックアップするかを選択します。選択できるのは他のパーティションやNAS、外付けのHDDといったローカル環境だけでなくGoogleドライブも選ぶことができます。
おしまい。
…ってこれだけだったら他のアプリでもできるので、AOMEI Backupperの機能を見ていきましょう!
バックアップスケジュールが行える
バックアップは絶対に手動でしたい!って人には必要ないかもしれませんが、自動でバックアップを行うスケジュールができます。
方法は、左メニューの「バックアップ」を選択して、「ファイルバックアップ」を選択すると下に「スケジュール」という項目が出てきます。
また、ここでは「詳細」の項目でバックアップの方法を選ぶことができます。
フルバックアップとは
フルバックアップとは、指定したファイルを全てをバックアップする方法です。毎回全てを上書きします。
差分バックアップとは
差分バックアップとは、指定したファイルを初回のみフルバックアップし、初回のフルバックアップと今回バックアップするデータの差だけをバックアップします。定期的にデータをバックアップする場合は、初回のデータとの差だけを毎回バックアップします。
増分バックアップとは
増分バックアップとは、前回バックアップされたデータと今回バックアップするデータの差をバックアップする方法です。
どの方法でも最新のデータが保存されますが、フルバックアップは時間がかかるので増分バックアップか差分バックアップがおすすめです。
ファイル同期ができる
AOMEI Backupperはバックアップだけでなくファイルの同期もできます。ファイル同期はファイルが増えたり書き換わったりしたときに、バックアップ先のメディアの中身も同じようにしてくれるメリットがありますが、間違えてファイルを消しちゃったときはバックアップ先のファイルも消えちゃいます。
全く同じPCを作るクローン機能がある
OSを含むシステムごと他のPCに載せ替えることができるクローンもあります。実際よくあるのが500GBのHDDを使ってたけど2TBのHDDに換装したい場合など、本来であればOSをインストールするところから始めないといけませんが、クローンを行えばそっくりそのまま使えます。
ちなみにHDDからHDDとか、HDDからSSDとかを物理的にクローンできる機械も売ってますよ。
Windows PEのブータブルメディアが作成できる
上級者向けというわけではありませんが、企業以外では普段は使わないと思います。
これはどういうものかというと、内部エラーとかでWindowsが立ち上がらなくなったときに起動のお手伝いをしてくれるものです。機能が限定的ですが、外部メディアからWindowsを立ち上げることができますので、HDDやSSDのデータを避難させることができます。
Windows PEのイメージファイルを作成するのはかなり面倒ですので、お守り代わりにひとつ持っていても良いかもしれません。
下記にて詳しく説明されていますよ。
ちなみにMicrosoftからも公式に作成することができますので、興味があれば下記から作ってみてはいかがでしょう?
復元も簡単に
もしデータを紛失したとき、PCがぶっ壊れてしまったときはバックアップデータから復元を行いましょう。
データの復元は簡単です。
まず、AOMEI Backupperをインストールして、左のメニューから「復元」を選びます。
「タスクを選択」と「イメージファイルを選択」がありますので、「イメージファイルを選択」を選択して、目的のバックアップファイルを選択するだけです。
めっちゃ簡単。
さいごに
というわけで、AOMEI Backupperのひと通りの機能を使ってみました。いざというときのバックアップツールとしては細かい設定もできるので、個人でも企業でも使えるのが良いですね!
お試しは下記からどうぞー!
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